感染症のはなし

＜はじめに＞

　診療所の小児科は「風邪ばかり」とよく言われています。「風邪は万病の始まり」と言われるように風邪だからと言って侮ってはいけません。風邪は感染症の代表です。
　国は1981年から「感染症発生動向調査」事業を行っています。この調査でどの感染症が流行し、どの地域が多いか把握してその対策をしています。そのなかに「小児科定点」というこどもに多い感染症の調査も入っています。テレビ、マスコミなどでインフルエンザが流行していると言うニュースはこの感染症発生動向調査の情報をもとに流しているのです。
　ぞうさん先生のこどもクリニックもこの調査事業を墨田区委託され参加しています。墨田区では5つの小児科診療所が東京都では２６４の診療所が参加しています。その結果は毎週報告され東京都は東京都感染症情報センターの東京都感染症週報（http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/weekly/）、国は国立感染症研究所の感染症発生動向調査　週報（IDWR）（http://www.nih.go.jp/niid/ja/idwr.html）で確認できます。
　このコーナーでは小児科定点の調査対象疾患をぞうさん先生の経験をも加味した説明や時の話題感染症について発信したいと思います。当然感染症対策として予防接種についても扱います。